居場所づくり・まちづくりの「明日へのヒント」
横浜市栄区より委託を受け、栄区版「地域づくり大学校」事業として、2016年度から2019年度までの4か年、「栄区地域づくりキャンバス」を実施しました。
■栄区地域づくりキャンバスとは?
地域で、居場所づくりなどに取り組んでいる活動者の方や、これから始めたいと思っている方を対象に、栄区地域づくりキャンバスは行われました。区内の地域ケアプラザ等の施設職員、区役所職員等も受講生として参加し、共に学び合いました。
1年目は、栄区公会堂地下にあるスペース「さんぽみち」の活用法について、2年目は、協働について、3,4年目は居場所づくりについてと、各年によってテーマは様々ですが、講義やワークショップを通して、地域や活動の課題を解決するための手法を学び、考え、意見交換をし、思いを具体化していきました。受講された方が、講座終了後も、地域の中で主体的に、かつ、長く活動を続けていけることを意識した講座づくりを目指しました。
■実践者ならではの企画、運営
講座の企画は、区の担当者と丁寧な打ち合わせを行い、地域にとって必要な課題を聞き出すところからスタートしました。そこから講座のテーマを導き出していきます。
企画から運営まで関わるイータウンスタッフは、地域活動の実践者でもあります。受講生たちがどのように考え学ぶことで、思いを実現するために必要なノウハウを身につけることができるのか、実践者の立場から考え、講義や事例紹介、ワークショップなどを組み立てていきました。
■講座の目的に適した事例をコーディネート
「港南台タウンカフェ」を始めとするコミュニティカフェの運営、ソーシャルビジネスノウハウ移転・支援事業(地域新事業移転事業)、コミュニティカフェ普及啓発活動などを行ってきた(株)イータウン。その実績とネットワークを活かし、講座の目的に適した活動者や活動団体を、事例として紹介させていただきました。現地を訪問したり、講座に来てもらい直接話を伺うことで、活動をしている方の思いや、活動が実現するまでの経緯、その苦労話や喜び、やりがいなど生の声をきくことができました。
受講生からは活動の励みや目標になったとの感想をいただきました。また、講座がきっかけでその活動に参加された方もいました。
■ワークシートの活用により、活動の価値を可視化
講座のテーマに応じてオリジナルのワークシートを作り、受講生に書き込んでもらいながら進行しました。ワークシートを記入することで、活動のイメージや、活動の価値、または課題を可視化することができ、講座終了後も活動の手助けとなるようになりました。
最終講では、ワークシートを使い活動のプランを発表し、活動に対しての意気込みなどの決意表明をしていただきました。
■温かみのあるファシリテーション
講座の進行やグループワークのファシリテーションを務めるのは、日々コミュニティカフェの現場で、人の思いを受け止めつなげることを意識しているタウンカフェのスタッフです。
場の雰囲気を和らげ、受講生達が自分の気持ちを自然と出し合い意見交換することができるよう、参加者目線でサポートしています。
<2016年度チラシ>
<2017年度チラシ>
<2018年度チラシ>
<2019年度チラシ>
■事業概要
- 事業名:栄区地域づくりキャンバス
- 目的:サロンや居場所の運営、まちづくりの活動を行っている人達が、活動の意義や成果にあらためて気づき、新たな展開を考えていく手がかりとなること。また、これから居場所づくりや、まちづくりの活動を行いたいと考えている人たちに、活動を始めるヒントや後押しとなることを目的として開催。また、行政職員も受講生として参加しました。地域住民と共に考え、学び合う場となるような講座を目指しました。
- 業務内容:2016年度から2019年度まで、栄区版「地域づくり大学校」事業として、連続講座「栄区地域づくりキャンバス」を企画、運営。
- クライアント:横浜市栄区区政推進課
- 実施期間・回数:
2016(平成28)年度 2月~3月 連続講座(全3回)
2017(平成29)年度 12月~2月 連続講座(全5回)
2018(平成30)年度 2月~3月 連続講座(全4回)
2019(令和元)年度 1月~2月 連続講座(全4回)
※第4講はコロナ感染防止により開催せず、翌年9月、受講生へメッセージを作成しました。 - 開催場所:さかえ区民活動センター(ぷらっと栄)他
- 参加者人数:
2016(平成28)年度 受講生21名 第3講 受講生23名
※第3講のみ、公開講座として別途参加者募集
2017(平成29)年度 受講生21名
2019(令和元)年度 受講生21名
2018(平成30)年度 受講生19名