全国のコミュニティカフェをオンラインでつなぎ、学びを得る「コミュニティカフェをめぐる旅」。
2021年9月からスタートしたこの旅も、いよいよ今回が最終回となりました。
旅の最後を飾るのは、福岡県直方市の「仮想未来区役所 直方出張所 囲炉裏」。
「役所」という名前をつけているところから、すでに規格外な感じがしますね。
一体、どんなお話が飛び出すのでしょうか。
仮想未来区役所プロデューサーの清水亜希子さん(あっこさん)をゲストスピーカーに迎え、お話を伺っていきます。
■やりたいことをやれる場所
「区役所ではニックネームで呼び合うことにしているので、ここからは『あっこ』でおおくりしますね」。
リラックスできるような気配りが、ありがたいと感じました。
あっこさんの穏やかな空気に包まれながら、仮想未来区役所のプレゼンテーションが始まります。
最初のスライドに躍る「役場系民間コミュニティ誕生」というキャッチコピーが、すでに超パワーワードです。
独特な名称の由来、まず気になりますよね。
あっこさんによれば、「本当にふざけている」とのこと。
いくつかの候補の中で一番インパクトがあって、なおかつメンバーの中で「欲しいのはみんなの思いを実現できる役場のようなもの」という共通の思いがあり、「仮想空間に役場を作ろう」という思いから名付けられたのだそうです。
全力の大人の悪ふざけって、時に素晴らしいアイデアが浮かびますよね。
名前の由来がわかったところで、まずは仮想未来区役所の成り立ちを学んでいきましょう。
仮想未来区役所があるのは、福岡県直方市。
2018年に、事業を開始しました。
直方市は、もともとは炭鉱のまちでした。
昭和時代の直方はとても栄えていて、九州の中心地と呼べるほどの賑わいだったそうです。
しかし、エネルギー資源が石油にシフトすると、直方は衰退。
商店街の店舗数も、現在はピーク時の5割前後まで減ってしまいました。
シャッター通りとなりつつある直方市の商店街から徒歩5分程度のところに、仮想未来区役所はあります。
築130年の古民家を改装し、誕生しました。
長崎街道に面しているのが、「囲炉裏」と呼ばれる飲食スペース。
コミュニティスペースや、食堂として活用しています。
桜町小路という路地に入ると、シェアハウスが。
さらに奥へ進むと、アトリエ長屋(2022年春オープン予定)もあります。
アトリエ長屋の隣には、農園まで。
なんだか、本当に無限の可能性を感じさせる建物や施設ですね。
各施設について、さらに詳しく学んでみましょう。
■コミュニティに関わることなら、何でもやる!
囲炉裏から、詳しく学んでみましょう。
1階の「くつろぎの土間」は、誰が訪れても良いスペースです。
お年寄りの方や散歩途中のこどもたちが、ゆっくり過ごしていることが多いのだとか。
コミュニティ食堂やコミュニティキッチンも、1階にあります。
2階はコワーケーションスペースとなっており、「にじの間」「ほしの間」「つきの間」の3部屋を用途に合わせて利用可能です。
次は、アトリエ長屋について。
老朽化が進んでいた長屋を借りて、リノベーションを進めています。
今にも崩れそうだった長屋の内装は、非常に見栄えが良いものになりました。
ショップとして活用できないか、検討しているそうです。
桜町小路の長屋街では、シェアハウスも運営しています。
囲炉裏として使っている建物は、もともと芸妓さんの見番所として使われていました。
桜町小路の長屋は、芸妓さんがお客さんを接待する場所だったのです。
そうした歴史を持つ長屋には、和室がたくさん。
できる限りそのまま再使用しており、現在は2名お住まいなのだとか。
黄色い壁の写真はキッチンを写しているのですが、頂き物をフル活用してきれいにしたそうです。
お金をかけてきれいにするよりも、再利用を促進しています。
お金をかけなくても人生を豊かにできるよう、今後もシェアハウスを増やしていく計画なのだそうですよ。
そして、未来区民農園。
空き家になっていた場所を農園に切り替え、まずは綿花とさつまいもを植えました。
瓦礫が散乱していて作物が育つかどうか不安だったけれど、きちんと収穫できた時の感動はひとしおだったそうです。
畑ができてから、たくさんの人に声をかけられるようになったというあっこさん。
「この土じゃあかん」と教えてもらったり、「ネギ植えてみない?」と誘われたりしたこともあったそうです。
農園は、地域とのつながりが強まったきっかけだったと語っていました。
今後、さらに拡充するとのことです。
仮想未来区役所は、会員制のコミュニティ。
年間に支払う「納税額」によって、「職員」と「一般区民」の2つに分類されます。
職員や一般区民にはタグが配られ、職員は青、一般区民は緑のタグを着用するとのことでした。
職員は、年間3万3千円を支払って、やりたいことの実現をめざす人々です。
地域振興課、地球環境課、こども未来課、すこやかやすら課のいずれかに所属して、イベントや運営の企画などを担います。
一般区民は、年間5,500円を支払って運営などへ意見できる人々です。
運営などへの参加が難しい方が多く、ワークショップなどで意見交換をしていくことで自分の意見を反映させ、区役所の動力の一つになっています。
区民は、2022年1月現在で112名。
区民の居住地の内訳を見てみると、なんと直方市外の方が8割弱もいます。
新型コロナウイルスの影響でオンラインの打ち合わせも増えたことが影響しているのか、福岡県外の区民も多くいらっしゃる様子でした。
あっこさんは、直方市外の人々のおかげで直方市の区民も増えていると感じられているようです。
ビジターは黄色いタグをつけている人々で、納税は不要。
会員限定以外のイベントや講座などに出席できます。
仮想未来区役所は、自分の好きを見つけたり、やりがいを感じたりできるような活動を応援しています。
自分のことを理解できぬまま悶々と過ごしている人々が、なりたい自分や自分らしさを見つけられるような場所をめざしているのです。
何より、区役所には仲間がたくさんいます。
一緒にさまざまな活動をしていく中で、自分らしさが花開きそうですね。
会員登録は、どのように行えば良いのでしょうか。
区民になる前に、職員によるヒアリングがあります。
区役所でどのようなことをしたいのか、どういう自分になりたいのかなどを聞き、手続き後に招待される区民限定のSNSグループで決意表明の投稿をしてもらう仕組みです。
投稿を見た他の職員や区民から声がかかり、実際に活動に参加。
強制的なものではなく、あくまで個人の意思を尊重しています。
実際に活動を始めてみて、区民の数だけ課題があり、課題の数だけ事業があると感じたというあっこさん。
社会課題を解決したいと思っているわけではないけれど、みんなの願いを叶えたいと思っていたら「うっかり」社会課題の解決につながることがあるそうです。
区役所では、空き家問題や建材ロスの削減といった、みんなで挙げた諸課題に立ち向かう事業を「プロジェクト」と呼んでいます。
自分が悩んでいたことが少し楽になってきたから、他のプロジェクトにも参加して視野を広げよう…という流れもあるようです。
まちの人たちから「あんたたち、何をしているのかわからないよね」と言われることが多いため、2021年度は「何やってるかわからない人たちから、なんかいいことやってる人たちへ」という目標スローガンも作りました。
このスローガンを意識して活動したところ、住民の理解も深まってまちの情報が集まるようになったそうです。
あっこさんは、区役所が人それぞれの悩み事を解決できる場所へと成長していると感じています。
ただ、すべてのプロジェクトが成功するとは限りません。
区役所のコミュニティは、あっこさんが経営する人財育成の会社、建築デザイン事務所、暮らしの応援をする会社、区長の辻千恵さん(ちえぷーさん)が経営する会社の計4社で共同運営しています。
話し合いながらコミュニティを育てていますが、失敗例も存在するのだとか。
まず、チャレンジ1の事例。
あっこさんはもともと、人財育成の会社でこども向けの事業もしていました。
こどもたちが自ら感じ、考え、行動する環境を作ろうとプロジェクトを開始します。
ただ、仮想未来区役所でやろうとしたところ、技術不足やスタッフの力量不足が問題化。
加えてメンバー間で意欲にムラがあり、企画が立ち上がる前にポシャってしまいました。
続いて、直方の商店街と連携することを狙ったプロジェクト。
直方の再興や家族の再生を目的にしていた頃、実は名乗りを上げた会社が10社ほどありました。
しかし経営資源の不足や理想と現実のギャップに苦しみ、立ち行かなくなってしまいます。
このプロジェクトは、2018年度中に終わってしまいました。
最後に、3つ目のチャレンジ。
「未来区」という名前で、多様性を認め合える社会を目指しました。
これも、人手が足りないことや計画性がない状態で取り掛かったことから、メンバーの意欲が低下して頓挫しています。
諦めたくもなるけれど、やりたいことはぼんやりある状態が続いたというあっこさんたち。
自分自身や社会と向き合い、どのような悩みや課題があるのかを考えました。
これまでの失敗原因を分析し、それらを解決できる手法を模索。
テーマごとに人員を分担できる仕組みや、技術がない人には正直に「ルーキー宣言」してもらい、勉強会を開いて学び合うといった解決策を生み出していきます。
あらゆる工夫をした中であっこさんたちがたどり着いたのは、「あるものを活かせば、持続可能な活動ができる」ということでした。
各課の紹介がスタートしました。
地域振興課は、マルシェや地域イベントの企画運営を行う部署です。
地球環境課は、すでにあるものを活かした持続可能な生活を提案する部署。
不用品をリメイクしたり、耕作放棄地を活用したりといったプロジェクトを行なっています。
すこやかやすら課は、自分にとってちょうどいい心と体の健康をサポートする活動をしています。
福祉寄りになっていきつつあるものの、まだまだ模索段階の部署だそうです。
こども未来課は、こどもと一緒に初めての体験をする場所。
自由度の高い部署でもあり、2022年度よりまちづくりのフィールドワークを行う予定とのことでした。
布おむつでできた「循環食堂」ののぼりに集まった皆さん、とっても素敵な笑顔ですね。
ご説明を通して、それぞれが自分の悩みと向き合い、自分らしく生きることをめざしているなと感じました。
■旅のナビゲーターとのトークセッション
あっこさんによるプレゼンテーションが終わり、斉藤保とのトークセッションに入ります。
斉藤保(以下、斉藤)
区長は、区民の選挙で選ばれるのですか。
辻千恵さん(以下、ちえぷーさん)
プロデューサーさん、どうですか?(笑)
清水亜希子さん(以下、あっこさん)
うーん…そういう考えも何度もよぎったのですが、誰もなりたがらなくて(笑)入れ替わりがなかなか難しい状態です。ただ、アイデアはいくつかあります。
ちえぷーさん
そうそう、ルーレットで決めようと話したこともありましたね。
斉藤
仮想未来区役所を語る上で欠かせないのが、この建物ですよね。
これは、ちえぷーさんのご実家ということですか?
ちえぷーさん
いいえ、会社の持ち物です。元々は他人の持ち物だった建物を、いただきました。
斉藤
物件があったとしても、それだけで人が100人以上も集まることはないですよね。4社の共同運営というのも、もう少し深く知りたいです。
具体的には、誰が誰に声をかけて区役所をやっていこうと決まったのでしょうか。
あっこさん
私は人財育成の会社をやっていて、各方面でセミナーや講座を開いていました。直方もご縁があって、セミナーを開いていて。その中でこの家の存在を知って、持ち主のお孫さんから「この家、使えないかな?」というご提案をいただきました。最初はお断りしたのですが、「コミュニティを作ってみたい」という思いは昔からあって。立ち上げ時のメンバーにも話はしていましたが、どういうコミュニティを作るのか以前に、みんな場所で盛り上がっていましたね、「いいじゃん、この家!」って(笑)。話し合って、1社単独で購入しようと決めました。今は仲間から外れた1社が購入したのですが、その会社の事業が立ち行かなくなっていって。メンバーで対応を話し合って、ちえぷーの会社に白羽の矢が立ったのです。
斉藤
その頃には、あっこさんとちえぷーさんはお知り合いだったわけですよね。
ちえぷーさん
運営メンバーは、みんなあっこの会社が開催した「ソーシャルビジネス企業経営勉強会」の卒業生同士です。「どのような社会を実現したいか」というミッションが、もともと大きく重なっていた部分は大きかったと思います。さまざまな業界の視点から、既存の社会に対する問題意識や解決したい課題がありました。
あっこさん
失敗例にあった「ソーシャルビジネスアライアンス」だったかな、長ったらしいやつ。あのあたりですね。
斉藤
ソーシャルビジネスをやる上での人財が、揃っていたということでしょうね。
あっこさん
そうですね。ただ意欲にムラがあって、ある時はよく働くけれど、ない時との差が激しいと言いますか…(笑)意欲に合わせて事業を展開したいという思いと、ムラがあると事業が立ち行かなくなるというバランスの問題はありましたね。
斉藤
コミュニティスペースやコワーキングから始まり、派生して長屋やシェアハウスに移っていったということでしょうか。
あっこさん
はい。事業を始めてから、空き家が目につくようになりました。
斉藤
初めに囲炉裏を計画した時に、食堂やコワーキング、土間といったスペースを想定していたのでしょうか。共感というコンセプトやみんなで何かをするということに、メンバーの共通認識がどれくらいあったのかも気になります。
あっこさん
最大の目標は、個性や多様性を理解し合うことでした。でも、それを浸透させるまでに4年かかっているなという印象です。コアメンバーには浸透しつつあると感じますが、区民の方々にはまだ浸透していません。今後、勉強会など、活動を通して一緒に学んでいければと思いますね。
斉藤
オープンは、いつでしたっけ。
ちえぷーさん
購入手続きをして、使えるように清掃などを開始したのは2019年1月です。
あっこさん
その前に、準備期間があったよね。
ちえぷーさん
そうそう。2018年秋くらいから、地域の皆さんに説明会のようなものをしました。「こんなビジョンを持っています、これからここでこういうことをしていきます」という説明ですね。
斉藤
直方の方は、びっくりされたのではないでしょうか。理解していただくのも、難しそうですよね。
あっこさん
囲炉裏から徒歩5分くらいのところに、アーケードがとても長い商店街があります。これまでも数多くまちづくりをしようとする人が来ては、うまくいかずに撤退していく経験があったようで。「あなたたちは、3年は頑張りなさい」と、応援されましたね(笑)
ちえぷーさん
始まってからは、本当に良くしていただきました。町内会長さんにご挨拶もさせていただきましたし。
あっこさん
そもそも、家主のお孫さんが地元に密着して活動されている方だったというのも大きいですね。「あの人とこの人はご挨拶行った方がいいよ」といったアドバイスとともに、人脈を広げてくださいました。そういう意味では、地域に馴染みやすい環境だったと思います。
斉藤
仕組みのところですが、職員さんの納税額が年間3万3千円。NPO法人で言えば、正会員の会費みたいなものですね。区民の方が納める5,000円は、賛助会員の会費みたいなものでしょうか。
ちえぷーさん
運営団体が一般社団法人なので、職員が正会員という解釈で良いと思います。
斉藤
職員の人数は何名でしょうか。
ちえぷーさん
43名ですね。区民の総数112名のうち、43名が職員です。
斉藤
お給料は、どうなるのでしょうか。
あっこさん
自分で、稼いでいただきます(笑)
斉藤
各課でイベントや勉強会を企画して、参加費や助成金などをもらって…それらは、職員さんに還元されるのですか?
あっこさん
初めにこのプロジェクトが立ち上がったときに、「こんな会計手法で行きます」という提案がありました。各課でプロジェクトを決めてもらって、それらでもコワーキングスペースの利用料をいただいています。そこで得た収入をどれだけ区役所に還元するか、自分たちの取り分はどうするのかを計算するのも、仕組みの中に入っている感じです。
斉藤
完全にボランティアでという方もいれば、「ガッツリ稼ごう」という方もいると。お金の関係で、軋轢が生まれることはないですか?
あっこさん
人生にちょっと疲れた人たちがやり直すスペースになりつつあるため、どちらかというとお金よりもやりがいを求めている人が多い気がします。「今まで一人で突っ走ってきたから仲間が欲しい」人がほとんどということもあり、利益を独占したいという考えは皆無に近いですね。
斉藤
43名も職員さんがいると、意思決定が難しそうですよね。あっこさんやちえぷーさんの中で、大切にしていることはありますか。
あっこさん
課題のシェアが多いというお話をしましたが、会議でどう提案するか、自分の思いをどう伝えるかといった講座も内部でおこなっています。いかに文句を言わずに課題を伝えるか、どのように解決方法を導き出すかという部分に、時間を割くことが大切です。とにかく事あるごとに思いのシェアをしている場所なので、「誰かに話しておけば、誰かに伝わる」というような風土もありますね。
斉藤
人財育成のキャリアが生きていますね。ちなみに、区役所という名前をつけたのはどなたですか?
あっこさん
私です(笑)何度か名前を変えているの、気づかれましたかね。実はこの仮想未来区役所って、人の入れ替わりも激しくて、出会いと別れがたくさんある場所です。当初は、人が入れ替わるごとにプロジェクトを大幅に見直していました。そのため、そこまで名前にこだわっているわけではありません。ただ、この名前は私たちの活動とマッチしているようで、4年続いています(笑)
斉藤
区民の方の居住地分布を見ると、直方市外の方が圧倒的に多いですよね。理由が気になります。
あっこさん
もともと福岡から通っていたため、人脈の多くが福岡市にあるのも大きいのかもしれません。私の会社は呼ばれたら行くスタイルで仕事していたので、会社のコンサルティングなどで出会った人が「この活動、面白いな」と感じてくれて、応援したくて区民になってくれたスタイルもありました。ただ、2021年度は直方市民がだいぶ増えたような気がしますね。
斉藤
地域の住民にも、浸透してきた表れかもしれませんね。
あっこさん
でも、NHKから「素晴らしい内容だけど、名前がややこしくて役場と勘違いする人もいるから伏せさせて」と文句言われましたよ(笑)ややこしい名前にしてしまったなと、少しだけ後悔しています。
斉藤
直方出張所というのが、ミソですよね。そういう役所が、本当にありそうな気がしてきます。
あっこさん
実は、大阪出張所と岐阜出張所もあるのです。やりたい人たちの思いを尊重したけれど、ひょっとしたら仇になっているのかもしれません(笑)
斉藤
本物の直方市役所との関係性というか、協働事業のようなものは行っていますか。
ちえぷーさん
おおむね受け入れてはいただいていますし、関係は良好だと思います。囲炉裏の2階をリノベーションするときに、行政から「助成金申請してみませんか?」と言われました。
あっこさん
行政職員が個人として、区民になっているケースもありますよ。県や市が推進する事業には私たちも参画していて、協働もおこなっています。市も情報をたくさんくださるので、2022年度から協働事業も少しずつ広げていけたらいいですね。助成金目当てで運営していないので、支援しづらいというのもあるのかも。
ちえぷーさん
おそらく、行政は「支援できるところではするので、自由に実績作ってください」というスタイルなのでしょうね。
あっこさん
面白い関係ですよね。
トークセッションも、さながら熟練コンビの漫才のような掛け合いでお話ししてくださったあっこさんとちえぷーさん。
お互いを信頼して駆け抜けてきたからこその、絶妙な会話のテンポを感じました。
こんな区役所が全国にあったら、面白いことになりそうですね。
■全ての旅を終えて
全7回の「コミュニティカフェをめぐる旅」が、終わってしまいました。
皆さんにとって、今回の旅はどんな時間でしたか?
改めて今までの旅を振り返ってみると、どの方も自分の中にある問題意識や地域および個人の課題と、真正面から向き合っていましたね。
自分と向き合うということは、そう簡単ではありません。
それでも挑もうと思えること、そして継続して活動できること。
私自身も、学ぶことがたくさんありました。
今回の旅で出会った方以外にも、コミュニティカフェを運営している方はたくさんいます。
いつか、新しい出会いがあることを願いましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
またお会いできる日まで、どうぞお元気で!